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映画『サイレント・トーキョー』のネタバレ感想&考察!犯人は誰?

画像は映画『サイレント・トーキョー』公式HPより引用

アイキャッチ画像は映画『サイレント・トーキョー』公式HPより引用

この記事では、映画『サイレント・トーキョー』のあらすじや感想について紹介します。

ネタバレが含まれますので、映画をまだ見ていない人は注意してください!

映画『サイレント・トーキョー』の登場人物

まずは、映画『サイレント・トーキョー』の登場人物を紹介します。

朝比奈仁(佐藤浩市)

東京で起きた連続爆破テロ事件の容疑者の一人。

怪しい動きが多く、何を企んでいるのかわかりません。

山口アイコ(石田ゆり子)

買い物の途中で事件に巻き込まれる主婦。

事件に最初に巻き込まれた女性です。

世田志乃夫(西島秀俊)

一連の事件を追う渋谷署刑事課の警部補です。

鋭い洞察力で犯人を導きます。

須永基樹(中村倫也)

不可解な行動をとる謎の青年。

事件現場に現れたり、事件の極秘情報を知っていたりと怪しい人物です。

高梨真奈美(広瀬アリス)

興味本位で犯行予告された現場に行ってしまう会社員・高橋真奈美。

「爆弾なんてないに決まってる!万が一あったとしても、場所と時間が決まってる」と軽い気持ちで現場に向かいます。

来栖公太(井之脇海)

爆弾を仕掛けたという電話を受け、ガセだと思いつつも中継に向かいます。

何と爆弾は本物で、来栖は犯人へと仕立て上げられてしまいます。

泉大輝(勝地涼)

世田とバディを組む新人刑事。

怪しい動きをする須永を追って、犯行予告のあったハチ公前で捜査をします。

上記のメインキャストの他に、財前直見さんや鶴見辰吾さん、野間口徹さん、白石聖さんといった方々が、脇を固めています。

映画『サイレント・トーキョー』のあらすじ

12月24日、東京。恵比寿に爆弾を仕掛けたとTV局に電話が入る。半信半疑で中継に向かった来栖公太(くるすこうた)は、そこにいた主婦・山口アイコとともに犯人の罠にはまり、実行犯へと仕立てられていく。その様子を朝比奈仁が静かに見つめるなか、爆発は起きた。そして次の犯行予告が動画サイトに上げられる。「標的は渋谷・ハチ公前。要求は首相との生対談。期限は午後6時」。独自の捜査を行う刑事・世田志乃夫と泉大輝、不可解な行動をとるIT企業家・須永基樹、イヴの夜を楽しみたい会社員・高梨真奈美、そして一帯を封鎖する警察、事件を一層煽るマスコミ、騒ぎを聞きつけた野次馬たち。様々な思惑が交差する渋谷に〝その時”が訪れる。それは、日本中を巻き込む運命のXmasの始まりだった。

                                            (公式サイトより引用)

 

映画『サイレント・トーキョー』の感想と考察【ネタバレあり】

以下、映画『サイレント・トーキョー』のネタバレが含まれます。映画をご覧になっていない方はご注意ください。

「これは、戦争映画だ」

映画『サイレント・トーキョー』を見ての一番の感想はこれです。

『サイレント・トーキョー』はクリスマスのラブロマンスでもないし、刑事もののサスペンスやミステリーでもありません。

まあそういう要素もありますが、映画全体を見て一番感じたのは、「これは戦争だ!」ということです。

「今の日本を舞台にしてるのに戦争がテーマ?!」と不思議に思われるかもしれませんが、これはまぎれもなく戦争映画です。

なんなら「戦争の本当の姿を知らない人が多い」現代だからこそ、こんな戦争映画ができたのかもしれません。

他人事ではない、否、他人事ではいさせてくれない映画

映画『サイレント・トーキョー』は、私たち観客を「傍観者」ではいさせてくれません。

実際、私も途中までは「一視聴者」として映画を見ていましたが、ある瞬間を境にそうは思えなくなりました。

その書き方が秀逸なのです。

「ネタバレするよ」とあらかじめことわってあるので、内容にふれますが、その瞬間とは渋谷駅の爆発シーンのことです。

犯人は「日本の首相と対話をさせろ。さもないと、明日の18時半に、渋谷駅のハチ公前で爆破が起きる」と犯行声明を出します。

その知らせはもちろん、ニュースでも大々的に取り上げられました。

多くの人は、爆破予告があったことを知っていたのにも関わらず、予告された時間に予告された場所に集まっていました。

そして、爆発が起き、多くの人が死傷しました。

その爆発で多くの一般市民が死傷する様子を見た瞬間、私は「一視聴者」から映画『サイレント・トーキョー』の世界に存在するはずの一人になったのです。

ほかの映画ではこんなことはありません。

役名のある人(たとえば、主役やヒロインなど)が画面の中で、大々的に死ぬことはあっても、役名のない「その他大勢」の死が大々的に表現されることはありません。

ですが、映画『サイレント・トーキョー』では、さっきまで普通にクリスマスの夜を楽しんでいた人たちが、一瞬の爆発で死んでしまいました。

爆発が急すぎて、渋谷に集まった人たち(=普通の人たちとして描かれている)と自分自身との間に距離を作ることができませんでした。

その結果、画面を隔てているはずの私も、爆発に巻き込まれたような気分を味わいました。

これはまじです。

他人事ではなさすぎて、映画の途中から気分が悪くなり、吐き気がしました。

作品としては面白かったので、気分が悪くても最後まで見切りましたが、満腹での鑑賞はおすすめしません。

私は帰りの車で、いつ吐いてもいいようにごみ袋をスタンバイしていました(;´・ω・)

臨場感抜群!音と映像の衝撃がすごい

音と映像の迫力がすごかったです。

爆発のシーンはもちろんですが、作品全体を通して、ずっと音と映像に緊張が漂っていました。

音の迫力がすごすぎて、怖さも倍増。

大きな音が苦手な人は覚悟して行った方がいいです。

ちなみに、私は99分中25分くらいは手で耳を押さえていました。(そのくらい音が大きいです。)

最後まで犯人がわからない…ミスリードの連発

犯人のネタバレをします。一応書きますが、見たくない人はブラウザバックしてくださいね。

 

犯人は意外な人物でした。

そして、最後に犯人が明らかになるまでのミスリードがすごいです。

まず、爆破予告時間に犯行現場に足を運んでいた須永基樹

合コンで知り合った女性には「横浜で仕事がある」と話していたのに、おかしいですよね。

しかも、「俺はハチ公から50メートル離れていた」と犯人しか知らないような発言をします。

中村倫也の重たい空気もあいまって、「どっからどう見ても犯人でしょ」な須永ですが、何と犯人ではありませんでした。(ミスリード一回目)

そして、須永が犯人だと思っていたのが朝比奈仁(佐藤浩市)です。

朝比奈も映画の冒頭から怪しい男として描かれています。

ちなみに、映画『サイレント・トーキョー』の世界では、朝比奈が犯人だったというニュースが流れています。ですが、彼は主犯ではありません。(ミスリード二回目)

本当の犯人は、一番はじめに事件に巻き込まれた主婦・山口アイコ(石田ゆり子)だったのです。

作中で何度もミスリードが繰り返され、最後の最後まで犯人が誰かわかりませんでした。

爆破事件の犯人はわかりましたが、彼女の過去を知ってしまうと、本当に悪かったのは誰なのか、と考えずにはいられません。

語彙力のない感想コーナー

ここまで色々考察してきましたが、まだ書けていない感想もあります。

見出しにもある通り、語彙力低めの感想コーナーです。(生)温かい目でごらんください。

中村倫也やばいね?!

やばいにも色々ありますが、まず髪型!かわいい!!好き!!

これが34歳になる人のかわいさ??倫也は年を取るという言葉を知らないのか??

そして須永という役の難しさ。須永はバックボーンに色々あります。

複雑で、繊細で、人間くさい須永という男。

須永は中村倫也だから演じられたのではないかと思ってしまいました。

(あと、須永みたいなドロドロしたかっこよくない役もこなせるのが、中村倫也のかっこいいところだと思いました。)

来栖公太かわいすぎん?

この映画ではじめて井之脇海さんのことを知りました。

正直、映画の最初の方では、あまりいい印象じゃありませんでした。

というのも、原作を読んだときに山口アイコと協力して犯人に立ち向かう来栖くんがかっこよくて大好きだったからです。

顔も知らない俳優さんだったので最初は「誰これ?」状態でした。

でも来栖公太の不安な気持ちとか、それでも立ち向かうところとかを見て、いつの間にか「来栖くんがんばれ~」と心から応援してました。

井之脇海くん!完全に来栖公太でした。今日から応援させていただきます。

※「いのわきうみ」じゃなくて「いのわきかい」くんだそうです。

映画『サイレント・トーキョー』基本情報

監督 波多野貴文
原作 秦建日子『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』
脚本 山浦雅大
エンディングソング Awich
公式サイト https://silent-tokyo.com/

 

以上、映画『サイレント・トーキョー』のあらすじや感想、考察をご紹介しました。

気になった方はぜひ映画『サイレント・トーキョー』を見てみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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