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映画『長いお別れ』のネタバレ感想&考察!キャストや原作も紹介します

アイキャッチ画像は映画『長いお別れ』公式HPより引用

この記事では、映画『長いお別れ』のキャストやあらすじ、感想を紹介します。

ネタバレが含まれますので、まだ見ていない方はご注意ください。

映画『長いお別れ』の登場人物・キャスト

東芙美(蒼井優)

東家の次女。カフェを開く夢があるが、仕事も恋愛もうまくいかず悩んでいます。

 

今村麻里(竹内結子)

東家の長女。夫の転勤で息子とカリフォルニアに移り住みました。

英語がうまくしゃべれず、夫や息子とのコミュニケーションも思うようにいかず戸惑っています。

 

東曜子(松原智恵子)

芙美と麻里の母。結婚後、専業主婦として夫と娘たちを献身的に支えてきました。

夫が認知症になっても、明るく笑顔をたやさない強い女性です。

 

東昇平(山﨑努)

芙美と麻里の父。元中学校教師で、校長先生までつとめました。

認知症になり、ゆっくりと記憶を失っていきます。

 

今村新(北村有起哉)

麻里の夫。海洋生物学者。常に冷静で、正論ばかりを口にします。

息子のことは妻の麻里に任せきりで、夫婦間はうまくいっていません。

 

磐田道彦(中村倫也)

芙美の中学校時代の同級生。バツイチ。前妻との間には女の子が一人いますが、離婚後なかなか会わせてもらっていません。

偶然、芙美と再会し、付き合います。

 

今村崇(子ども時代/蒲田優惟人・学生時代/杉田雷麟)

麻里の息子。父の仕事の関係でアメリカに行き、地元の学校に通っています。

成長した崇は、両親と口を利かなくなり、不登校ぎみになっています。

映画『長いお別れ』のあらすじ

父の70歳の誕生日。久しぶりに帰省した娘たちに母から告げられたのは、厳格な父が認知症になったという事実だった。

それぞれの人生の岐路に立たされている姉妹は、思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、変わらない父の愛情に気付き前に進んでいく。

ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末に、家族が選んだ新しい未来とはー。

(公式HPより引用)

映画『長いお別れ』の原作は?

映画『長いお別れ』の原作は、中島京子の小説『長いお別れ』です。

小説はフィクションですが、著者・中島京子が、認知症を患った父とともに暮らした経験がもとになっているそうです。

本作は、第10回中央公論文芸賞、第5回日本医療小説大賞を受賞しています。

映画『長いお別れ』の感想と考察【ネタバレあり】

以下では、映画『長いお別れ』のネタバレが含まれます。まだご覧になっていない方はご注意ください。

苦しい状況でも、人は笑える

映画『長いお別れ』では、認知症を患った父を中心に、母と娘二人の暮らしが描かれています。

「認知症」という重く、辛くなりがちなテーマですが、本作ではほのぼのとした笑いがたくさん出てきます。

もちろん見ていて辛い場面や苦しくなってしまう場面もありますが、それ以上に「こんな苦しい状況でも、人は笑うことができるんだな」ということは、大きな発見でした。

特に、父が危篤になって、麻里がカリフォルニアから日本に帰ろうとするシーンが印象的でした。

それまで麻里は夫・新との関係がうまくいっていませんでした。

そんな中、学校の教師との面談で、麻里は夫に「本当はもっと相談したい。キスもしたい」と気持ちを伝えました。

麻里の気持ちを知り、新は不器用ながらも、父が危篤になっている麻里を気遣います。

その中で、ほのぼのとした笑いが生まれました。

あの笑いがあったからこそ、辛い気持ちを麻里は夫・新と分かち合うことができたのではないかと思いました。

介護は多くの人が経験するけど、とても個人的なことでもある

介護は他人事ではありません。おそらく多くの人が経験するはずです。

ですが、それと同時に介護はとても個人的なことでもあります。

映画『長いお別れ』の中でも、娘・芙美が父・昇平の排泄の介護をしている様子が描かれていました。

娘に排泄のお世話をしてもらうのは、父として辛いのではないでしょうか。

それに、父のトイレの手伝いをするのは、私だったら複雑な気持ちになりそうです。

よく介護の問題で、「一人で抱え込まず、周りに助けを求めなよ」という意見を聞きますが、介護当事者だってそんなことはわかっているのではないでしょうか。

実際に介護をしていて、親の個人的なことをたくさん知っているからこそ、相談するか悩んでしまうこともあるのではないかと思いました。

この映画を見て、実際に介護をしてくれている人にしかわからないことはたくさんあるんだと思ったし、それを外野がとやかくいうのはダメだよなあ、と改めて思いました。

認知症になっても「つながる」ことはできる

今まで「認知症」というと、「老い」とか「イヤなもの」というイメージがありました。

でも東家の人たちが、認知症の父と関わる姿を見て、ちょっと印象が変わりました。

特に、麻里(竹内結子)が息子の不登校について、父に相談する場面がよかったです。

元教師で厳格な性格の父・東昇平(山﨑努)。

そんな人が孫の不登校を知ったら、どんな反応をするでしょうか。

父が認知症になったからこそ、麻里は泣きながら息子の相談ができたのではないかと思いました。

今までとは違った形にはなるかもしれないけど、「つながる」ことはできるんだな~としみじみした気持ちになりました。

語彙力のない感想コーナー

ここまで色々と考察してきましたが、ここからはまだ書けていない感想を書いていきます。

見出しにもある通り、語彙力は低めです。どうぞ(生)温かい目でごらんください。

中村倫也のスーツ&パパ姿やばいね(だが色々辛い)

この映画を見たのは、そもそも推しの中村倫也が出ていたのがきっかけでした。

登場シーンは少なめでしたが、スーツ姿と子どもと遊ぶ姿にとてもきゅんきゅんしました。

芙美(蒼井優)の気持ちを思うと、胸が痛くもなりましたが、

他のドラマや映画と違って「普通の会社員」ぽい感じがとても刺さりました。

 

ちょっとワイシャツがくたびれてる感じが、逆にリアルでよかったです。

 

きっと何年後かにまた見て、また泣くんだろう

私には見ると必ず泣いてしまう映画が何本かあります。

映画『長いお別れ』も、私の中での「見たら絶対泣いてしまう映画」にノミネートされました。

見る年齢によって感じ方が変わってくる映画だと思います。

ただいつ見ても感動して、涙を流すことになる予感がしています。

それくらいいい映画でした。

映画『長いお別れ』基本情報

監督 中野量太
原作 中島京子
脚本 中野量太 大野敏哉
主題歌 優河『めぐる』
公式サイト http://nagaiowakare.asmik-ace.co.jp/

 

以上、映画『長いお別れ』のあらすじや感想、考察をご紹介しました。

気になった方はぜひ映画『長いお別れ』を見てみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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